嫁です。
昨晩のマスターのブログアップ。反響大きいどす。
今日知り合いから「ディモンシュは続けるよね？大丈夫だよね？」って。
おいーっ！
下のブログは読んでくれてないんかいって聞いたら読んでいないみたいです。とほほ。
お願い、下読んでちょー。
もー言うまでもないですがディモンシュはもちろん続けますよ。
その為に人も募集してますし、今晩も面接してきましたし。
がんばりますよーっ。

そして。
やっぱり経緯をいろいろ聞かれ、今後も何回となく話すことになりそうなので、うまくまとまるか分かりませんが書いてみます。

doisを閉めることは、本当に残念です。
なぜって、doisを好きでいてくれるお客さんがたくさんいてくださるからです。
でも引き継げる人がいないんです。
もうすぐ斎藤ちゃんも卒業してしまうんですけどね、そうすると私しか厨房出来る人がいなくなってしまって、そしてdoisを出来るのも私だけになってしまうんです。
この、厨房も私だけ、doisも私だけ、というのがもうちょっとずれていたら、３代目 （J Soul Brothersかっ） dois番として誰かに引き継げたかもしれないです。

震災以降、シーンと静まり返っていた３月から、徐々に街に人が戻り、ディモンシュもありがたいことに忙しくなって、朝ディモンシュ担当の高井君なんて朝の７時から来て夜まで帰れなかったりで、もぅ毎日てんてこまい（死語）でした。
スタッフが少なくてもすぐ募集をかけなかったのは、下記ブログ参照してくださいましね。
そして４月の下旬から５月にかけて２人新しい人が入りました。
毎日一生懸命既存のスタッフで仕事を教え、２人も一生懸命やってくれています。
んが、いかんせん、教えるスピードが追いつかず、どうしても目が行き届かないので、席数を減らして対応していました。
あとは厨房スタッフが今は常に私か斎藤ちゃんのどちらかだけで、新人ちゃんだとまだフォローが出来ないので、フードのメニューを減らしてなるべくお待たせしないようにしていました。
（しかしコーヒーメニューは増えているという）
いつも来てくださる方はお気づきでしたよね、きっと。
あの大きいテーブルが物販スペースに変わったのを。
これには、席数を減らして目が行き届くようにするのと、doisのグッズを並べることで、doisの売り上げを補う目的もありました。
あっこちゃんが卒業してしまった今、doisに不慣れなスタッフだと、誰が入ってもがんばっても器具の説明などが不十分でどうしても売り上げが落ちてしまいますから。

「私やりたい」とか「店番するよ」とかけっこう皆さん嬉しい事を言ってくれました。
でも。。。
例え知り合いでも友達でもお客さんでも、一緒に働いたこともない人にいきなりdoisを１人で任せるなんてやっぱり出来ないです。

初代dois番のハチ君も、２代目dois番のあっこちゃんも、まずはディモンシュで一緒に働いて、人となりを知って、この人なら大丈夫と信頼出来たから、１人でdoisに立ってもらいました。
常連の方々の嗜好、全ての商品の事、仕入れの事、細かい事務作業、通販とウェブショップの管理、もぅ挙げていったらキリがないほど、教えなければならない事がてんこ盛りどす。
そして店を継続させるためにきちんと売り上げも取らなければならない。

みんなきっとお客さんとしてdoisに来てくれてですね、楽しくあっこちゃんとお話しして、お豆とか買って帰りますよね、そういうイメージでdoisやりたいって言ってくれているんだろうなぁと思うんですよね。
でも実際は店の家賃などの固定費や、働いている本人の人件費とか、きちんとその人が売り上げてくれないと、継続できないわけです。道楽で店をやっているわけではないので。あっこちゃんはそこんとこもきちんと全てこなしてくれていたんです。しかもディモンシュも手伝っていましたしお休みの日も自宅でウェブショップの管理をしてくれていました。

あっこちゃんがいなくなってから、顔を合わせたいつものお客さんと話すのは、早く実家に飽きるといいですねとか（笑）こっちでお婿さんが見つかればいいんじゃないかとか（笑）たくさんのお客さんがそう祈ってくれているんですが、だれかこの辺りでお婿さんに立候補される方はいませんか？相当いい子ですけど、今ならまだ間に合いますから。

とかなんとか言いたいくらい、あっこちゃんとの出会いは素晴らしいものだったんですよね。。
あっこちゃんまでとは言わないまでも、それでも教える＆覚えてもらうには時間がかかりますし、そしてディモンシュの方も厨房が出来るようになるにはやっぱり１年近くはかかるので、それを私１人で全てみるというのはもうキャパ越えしてしまいました。
マスターも日中はディモンシュで仕事をして、帰って２３時頃から焙煎を始めて、終わって原稿書いて、、このペースだと二人ともちょっときつくなってきてしまいました。

今回くらいいろいろな事が重なったことはないですが、今までもピンチな局面（スタッフが急に辞めるとか、売り上げが落ちるとか）が何度もあって、その都度なんとか乗り切って今日に至るわけなんですが、なので、今回ももちろん乗り切れるのではとマスターと本当にあれこれ考え悩みました。
しかし、年齢的にあと何年出来るのかと考えたら、もりもり出来るのはあと２０年くらいじゃないですか。
そうしたら、もうこれは運命なんだと思って受け入れて、無理して目が行き届かないことをやるより、次へ進もうと決めました。

閉店するとしばらくはいろーんなことを言われるんだろうなぁということがちょっと憂鬱ですけど、これは仕方ないことですもんね。

閉店することなんてブログで言わないでそーっと閉めればいいのにと、アドバイスしてくれた方もいましたが（笑）そんなわけにもいかないです。
そしてこれは変化の第一歩。これからも長く続けるために、思ったようにやっていきたいと思います。当たり前ですが、人生は１度きりですし、震災後にそれを強く意識しました。

そしてクラーロは雨漏り＆ディモンシュで人が足りない状態で休業していましたが、、
正直CDが不況の今、クラーロも毎月黒字という訳ではなく、マイナスの月はそれをディモンシュとドイスで補填するという状態でした。
それでもマスターのブラジル音楽にかける思いは深く、なんとか続けてきましたが、ドイス閉店によりクラーロも正式に閉店することにしました。


20年目のディモンシュはどうなっているんでしょうね。まだまだやりたいことがたくさんあって、私たちはわくわくしています。まぁ、日本が平和だとそれが一番いいですね。


今まで両店をご利用くださった皆様、本当にありがとうございました。
店舗はなくなりますが、ドイスとクラーロはディモンシュの中にあり続けます。
今後も何かと至らぬ点は多いかとは思いますが、皆様に楽しんでいただけるようがんばります。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます！！